意外に離職率は低い?ITエンジニアの転職とキャリア事情まとめ

ITエンジニアの離職率はそれほど高くない

ITエンジニアは売り手市場と言われ、積極的に転職活動を行う人もいます。しかし、厚生労働省などが発表する数値は意外と低く、情報産業の離職率は11パーセントをわずかに前後する水準となっています。一方で深刻な人手不足に陥っている企業が存在するのは事実で、派遣社員で月収100万円超の募集を行っても人手が集まらなかったケースもあります。

企業間の待遇の差も大きくなる一方で、人材の流動化はそれほど進んでいないのです。ITエンジニアが転職する際に不安になりがちなのは、転職後のキャリアの構築です。一時的に月収や年収が上昇しても、それからどうつながるかがわからなければ転職にも二の足を踏んでしまいます。

人材募集を行う企業が明確なキャリア意識を持った人材を求める一方で、社内の情報を積極的に提示する企業が少ないなどギャップが生じているのです。勉強会やセミナーなどを通じて横のつながりから転職を目指すSEなども珍しくなく、どのようなルートで転職やキャリアアップを目指すかが大切になっています。

ITエンジニア専門の転職エージェントも業界の動向を掴んでおり、SEとしての技術や経験以外の適性も重視するようになっています。ユーザーファーストの視点を持てるか、現場の感覚に合わせたコードが書けるかなど、より実践的な現場で通じる人材の募集も増えているのです。

より純粋なスキル評価を行う会社も生まれてきているため、待遇改善や年収増のために転職を選ぶ人もいます。企業の規模などによってはスキルを評価するシステムや、収益基盤が十分に整っていないこともあるからこそ、他社と比べることが重要になる場合もあるのです。

多言語化などが年収アップにつながるポイントに

ユーザーファーストの視点で開発できる人材や、コードを書く能力が高い人材が評価されるのは将来性が非常に高いからです。即戦力として期待できるだけでなく、本人の希望があればSEとしてのキャリアアップも視野に入ります。

また、多種多様な提案ができることやコスト意識があることは非常に重要で、時代の変化やニーズを掴むためにも大切になります。ITエンジニアの転職で意外と見落とされがちなのが多言語に対応できるかどうかです。例えば多言語に対応できれば、古くなった基幹システムをより新しくメンテナンスがしやすい言語に置きかえるなど、システムの移行などに力を発揮します。

また、顧客の要望に沿って効率的な言語を選べることから、納期の短縮やコストの削減にも貢献できることが多いのです。スキルの組み合わせによって相乗効果を生み、大幅な年収アップや待遇改善につながるケースもあります。自分の市場価値を知ることができれば、今働いている会社に待遇の改善を求めるなど様々な選択肢が生まれます。

顧客の要望が多様化しているからこそ、的確にニーズを読んで最適なシステムを生み出せるかどうかが大切になっています。利益を大きく左右する人材になるからこそ、人材育成を含めた投資を惜しまない企業が増えているのです。

上流工程の経験だけでなく、大規模なプロジェクトを提案できる発想力や営業力も評価されるポイントになります。重要なのは、その能力があることをポートフォリオ等に落とし込むことです。顧客に対する提案力が高くても、転職で企業に自分を売り込む能力が低い人もいます。

ある程度転職のスキルを磨いておいた方が万が一会社がつぶれた時などにも役立つため、転職エージェントなどと面談を行って自分の技術や能力を整理することも大切なのです。十分な能力があれば、仕事も職場も自分で選ぶことができるようになります。会社の都合よりも自分の都合を重視して働いた方が充実感を得やすい人材も存在するため、自分の働き方の適性を見極める面でも役立つことがあるのです。

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