ベストパートナーに巡り合えた私の転職

31歳の男性です。私は26歳の時に転職しました。

まず私がこの業界に入ったのは、自分のスキルがもっとも生かせるところで、給料が他より高く、同時に今後も期待できそうだったという甘い考えがきっかけです。

ですが私の場合、その甘い考えは1年もしない内に粉砕されることになります。私が最初に勤めた会社は完全な下請け専門の会社で、創造性はほとんどありませんでした。肩書きだけのシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーはいましたが、実質はプログラマや各エンジニアを中心とした親会社からの設計を元にシステムやアプリを作成する仕事と、その作成したもののサポートの仕事で会社が回っていました。

次から次へと仕事は入り、不景気とは無関係の職場でしたが、増える労働時間のわりにその仕事に有意義さを私はほとんど感じませんでした。プログラミングという創造に溢れたツールが使えるのに個人の思考は入る余地がなく、ただただ回された設計に従いプログラムを組むだけの毎日でした。もちろん会社に創造性を示すような仕事があれば、そういう仕事ができるように会社の中で努力していたでしょうが、結局その会社を辞めるまでそういうところを目にすることはありませんでした。

2年ぐらいその会社に勤めて、長期間この会社で仕事をするのは無理だと感じ始めてからは、ITエンジニアを含むIT関係やアプリ制作のセミナーによく行くようになりました。仕事に追われ過ぎて今まで追うことを怠った新しい技術や考え方を知ることが、次の転職には必要だと感じたからです。そしてこのことが、私のITエンジニアとしての大きなターニングポイントになりました。

職業柄この業界の人は会話がうまい人が多く、それと同時に人付き合いも激しいです。そのときまでの職場ではそんなことはまったく感じませんでしたが、セミナーで著名なITエンジニアやセミナーに参加する同職の人と接触・会話するようになり、それを知りました。そして同時にそこでITエンジニアとしての可能性にも触れたのです。

それからは坂道を転げるように転職一直線でした。セミナーで知り合った方達から各会社や仕事についていろいろと聞き、また求人に対してどういうスキルが必要なのかなど多くの相談にも乗って貰いました。システムエンジニアに必要な会話のテクニックをスクールに学びに行き始めたのも、幅広い見聞を学ぶために経済誌を読むようになったのもこの時からです。結果、その横の繋がりで就職先を紹介して貰い、私はうまく転職することができました。

今でも彼らとは付き合いが続いており、言葉では言い表せないほど本当に感謝の気持ちで一杯です。前の会社と同じような仕事は当然今の会社でもあります。ですが、それと同時に個人の意見や想像力が発揮される環境と仕事が新しい居場所にはありました。以前の職場は決まりきった仕事を自動でこなす機械の塊のようなものでした。当時の仕事の多さを考えれば変化の必要性はなく、当時のままで十分だったのでしょう。

ですがその会社を辞めて5年近く経ち、現在のその会社は当時と比べるもなく成績が落ち込んでいます。変化の波に乗れなかったのです。逆に、今の会社は最先端の技術やサービスについての会議や勉強会がよく開かれ、各エンジニアの意見も活発に行き交いしています。私もそれに乗り遅れまいと自己研鑽を重ね、いちITエンジニアとしても仕事としても充実した日々を送っています。最後にこの業界に勤めて10年以上経ちますが、未だ私は最終的にIT関連がどのような形を取るのか想像できません。新しい技術やサービスが次から次へと導入され、古いものがばっさりと切られることもあれば、逆に古いものがそれらを呑み込む場合もあります。

ITエンジニアに要求される技術にも時折大きな波が押し寄せます。それは私たち会社に勤める技術者だけでなく、会社そのものにも大きな変化をもたらします。自己の技術の向上はもちろん必須で、それ以外にも会社を含む周囲の状況には目を光らせる必要がこの業界にはあるのです。深い穴も多いこの業界ですが、その逆に天まで続くような階段も用意されています。転職など自分にできることを最大限に生かしながらそういう階段を共に上れるような会社が皆さんにも見つかれば幸いです。

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